Maison Margiela(メゾン マルジェラ)の白いタグに並ぶ「0」から「23」までの数字。これがいわゆるカレンダータグです。買取の現場では、このタグが「どのラインの、いつ頃のものか」を読み解く最初の手がかりになります。この記事では、タグの読み方と、査定でどこを見ているのかをまとめました。
カレンダータグとは
マルジェラの内側に縫い付けられた白い布タグには、0から23までの数字が印字されています。そのうち該当するラインの数字だけが丸で囲まれている(あるいは印が付いている)——これがカレンダータグです。カレンダーのように数字が並んでいることから、この呼び名が定着しました。
つまり数字そのものは「サイズ」でも「製造年」でもなく、ラインの識別番号です。同じマルジェラでも、囲まれた番号が違えば、想定している客層も価格帯もまったく別のものになります。
代表的なラインの番号
すべての番号が常時使われているわけではありませんが、市場でよく見かける代表的なものは次のとおりです。
| 0 | アーティザナル(一点物・手仕事のライン) |
|---|---|
| 1 | レディースのメインコレクション |
| 4 | レディースのワードローブ |
| 6 | MM6(レディースのディフュージョンライン) |
| 10 | メンズのメインコレクション |
| 11 | アクセサリー |
| 14 | メンズのワードローブ |
| 22 | シューズ(足袋ブーツなど) |
※上記は代表的なラインの抜粋です。番号の割り当ては時期によって変わることがあります。
年代は「タグそのもの」から読む
ここが誤解されやすいところですが、カレンダータグの数字から年代は分かりません。年代の手がかりになるのは、数字ではなくタグ自体の仕様です。査定では主に次のような点を見ています。
- タグの素材と質感 — 生地の厚みや風合いは時期によって変わります
- 印字の書体・にじみ方 — 数字のフォントや印刷の質は年代の判断材料になります
- 縫い付けのステッチ — 四隅の留め方やステッチの色
- ブランド表記 — 「Maison Martin Margiela」表記か「Maison Margiela」表記か。ブランド名の表記が変わった時期があるため、大まかな時代の区切りになります
- 洗濯表示・品質表示タグ — 表示の様式や記載言語、製造国の記載
これらを組み合わせて、はじめて「おおよそこの年代のもの」と判断できます。写真1枚では確定できないことも多く、実物を見て判断するのが確実です。
白タグの前に「白タグではない時代」もある
初期のマルタン・マルジェラには、何も書かれていない無地の白いタグが付いていた時期があります。カレンダータグが導入されたのはその後です。「数字が印字されていない=偽物」ではありません。むしろ古い年代のものである可能性があるため、そのままお持ちください。
タグが無い・切り取られている場合はどうなる?
マルジェラは、タグを四隅の白いステッチだけ残して切り取るという着方が知られています。実際、タグの無い個体が市場に出回ることも珍しくありません。
結論から言えば、タグが無くても買取できるケースは多くあります。縫製、生地、パターン、ボタンや裏地の仕様など、タグ以外にも判断材料はあるためです。ただしアイテムによっては、タグの有無が査定額に影響したり、判断が難しくお取り扱いできない場合もあります。まずは現物の写真をお送りください。
査定に出す前にできること
- 内側のタグ(カレンダータグ・品質表示)をそのまま撮影する。無理に伸ばしたり外したりしない
- 全体・襟元・袖口・裾など、状態が分かる写真を数枚
- ダメージや汚れがあれば、隠さずその箇所も撮る
- クリーニングは無理に出さなくて構いません。素材によっては風合いを損ねることがあります
写真をLINEで送っていただければ、最短でその場でおおよその金額をお伝えできます。「これは値段が付くのだろうか」という段階のご相談でも構いません。

